「清潔感を持て!」と言われても・・・―「仕事ができる」とはどういうことか?を読んで―Ⅶ
「モテる」に関するノウハウの動画が大人気のユーチューブ。
これはイケる、とこのテーマに目をつけた妙齢の女性たちが、次々と「モテるためのノウハウ」サイトを立ち上げているようです。
ただ、そこで語られているのはやはり「スキル」。
「こういうことに気をつけて、これこれこうすればモテるようになる・・・」といった、いわばハウトゥ、方法論、知識の伝授です。
そこでよく語られるのは「清潔感」。
これは、どの女性ユーチューバーも例外なくお勧めする「モテ」の基本のようです。
ところが、この「清潔感」なるものに関しても、楠木氏と山口氏は次のように語られています。
楠木氏の言葉
―「清潔にしろ!」というのであれば、話は簡単です。
朝起きたらシャワーを浴びるとか、歯をよく磨くとか、爪を切り揃えるとか、鼻毛を切っておくとか、すぐにいくつものアクションが思いつく。
それを実行すれば清潔になれる。これはスキルの範疇です。
ところが、「清潔感を持て!」と言われても困ってしまう。
何をどうしたらいいのか判然としない。―
まあなるほど、その通りです。
私も、上記に書かれているようなことには結構気を付けていますが、果たして「清潔感」がある、といった印象を他人に与えているのか、というと確かに判然としません。
まあもろに聞いてみてもいいのですが、「どお?清潔感ある?ぼく。」と聞いたところで、「まあ、あるんじゃないですか・・」と答えられるのが関の山で、まさか「いえ、不潔にしか見えません。」とは言わないでしょう。
つまり、本当のところは判然としないわけです。
この点を山口氏も次のように述べておられます。
―「爪を切れ」というアドバイスと「清潔な印象を与えろ」というアドバイスでは具体性のレベルが全然違いますからね。
しかし、では「爪を切れば清潔な印象を与えられるか」というと必ずしもそうではない。―
うーん、せっかく妙齢の女性たちが「スキル」でどうにか救ってあげようとしているのに、こう言われてしまっては手の打ちようがありません。
「清潔感」一つとっても「モテる」の道のりは遠いのです。
これくらいカッコいいとモテるんだろうなあ・・・・
つづく