安直に学ぼうという姿勢自体が「モテない」につながる―「仕事ができる」とはどういうことか?を読んで―Ⅵ
「モテる」に必要なファクターは「センス」である、という当然といえば当然の結論にもかかわらず、世の中には、これを「スキル」で追求しようとする、「スキルフルな人たち」が結構多いのは、ある意味滑稽な現象でもあります。
というのは、「モテる」を「スキル」で追求し続けた結果待っているのは、ますますモテなくなる、という悲しい現実だからです。
しかしながら、我が身を振り返ると、そんな「スキルフルな人たち」を、笑ってばかりもいられません。
多くの男性のテーマであるように、私にとっても「どうやったらモテるのか」というのは、あまり大っぴらにはできないシークレットテーマでもあったことになります。
まあ、ここでバラしてしまったので、もはやシークレットとは言えなくなってしまったのですが、カミさんにバカにされながらも、ずっと考えていたことでもありました。
ということは、実は、カミさんにはとっくにバレていたことになりますが・・・
まあ、私の場合も、そんなことを頭で考えながら、「モテる」を追求すればするほど「モテる」という事実からは、はるかに遠ざかっていたのであります。
つまり、やはり私も「モテる」を「スキル」でなんとかモノにしようとしていたことになります。
近年、ユーチューブでも、妙齢の女性たちが「どうやったらモテるのか?!?」を解説するチャンネルが増えています。
それも一つや二つではなく、結構な数アップされているようです。
つまり、このコンテンツはニーズが高くよく視聴されている、ということになります。
当の女性本人からのレクチャーですので、一見説得力はあるように見えるのですが、よく見るとこれも「スキルアップ」の内容に過ぎません。
本当にその通りにやれば「モテる」のか、という目で見てみると、次のようなことがわかります。
それは、「スキル」を学んでもそれを実践する際必要とされるのは、結局「センス」である、という事実です。
彼女たちのいうことは、実践できる奴はとっくにできているし、現在できていない奴はやっぱりできないだろう、ということです。
まあ、こういう安直な方法で学ぼう、という姿勢自体が「モテない」につながるわけです。
「センス」というのはこういう形ではなく、もっと、自主的な手段で磨かれていくものだろうと思います。
「センス」に関しては、こういう本も出ています。
つづく