続けていく方法はたった一つ―マーケティングと「情報発信(アウトプット)」の関係について―Ⅱ
経営者による「情報発信(アウトプット)」は、企業経営を行なう上で、極めて有効な「販売促進策」になりますよ、と推進してきた私。
企業の「販売促進策」に役立つ、ということは、即ちマーケティングとは切っても切れない関係にある、ということになります。
一方で、「情報発信(アウトプット)」を継続していくためには、発信するためのネタが必要になります。
ネタが尽きないようにしていくためには、どうすればいいのでしょうか。
常にネタを絶やさないで「情報発信(アウトプット)」を継続的に続けていく方法は一つしかありません。
それは、無形の企業資産としてまとめた御社のこだわりや姿勢、思いといったものを、世の中の動きに合わせて常にアップデートしていく、ということです。
長く続いた企業には、時代を経ても変わらずに守るべき哲学や思想のようなものがある、といわれます。
一方で、時代に合わせて柔軟に変えるべきものもあるのです。
いわゆる「不易流行」という考え方です。
それまで守ってきた方向性や方針といったものがあったとしても、それはいつでも時代の動向に左右されるものです。
時代の動きが激しいときは、ときには大きく翻弄されると言ってもいいでしょう。
そんなときには、時代の動きに合わせて企業活動を柔軟に対応させていく必要があります。
コアになるものを頑なに守るだけが、経営者の取るべき姿勢ではないのです。
そうやって企業活動の内容を変化させたならば、次にそれを何らかの形で外に知らしめなければなりません。
そうしなければ、御社が時代に柔軟に対応しているという事実が誰にもわからないからです。
対応する内容は、新商品の開発であったり、新規事業の発足であったり、新しいシステムの導入であったりと、その企業によって様々なケースが考えられます。
ただ、そういった努力を続けたとしても、それを意図的に外に知らせない限り、自然に伝わるということはほぼあり得ません。
蔵書もネタの宝庫ではありますが・・・・
つづく