「プロダクトアウト」と「マーケットイン」についてⅢ

そういう意味では、私の見る限り、まだまだ売り手側作り手側の理屈やレベルで商材を提供しているのが中小企業の現場である。

それが、革新的であり極めてオリジナリティーの強い商材であれば、マーケティングの手法を駆使して市場に売り込んでいく術(すべ)もあるだろう。

 

しかしながら、昔から取り扱っているから、これしか知らないからという理由だけで、特に考えもせず提供しているのであれば、もう少し基本的なところで「マーケットイン」について研究する必要があるのではないか。

と、いうのが、私が先述の著書を表わした理由だったのである。

 

さて、五藤氏はマーケティングについて、次のような見解も書いておられる。

 

― 消費者やユーザー、顧客、取引先が感じている、見えない空気のようなものをとらえて、それを具現化させて商品・サービス化させることで、初めて人は意見を言ってくれます。

アップル社のスティーブ・ジョブス氏が、もし最初から一般ユーザーに、「何がほしい?」などと聞いていたら、この世にiPhoneは登場していなかったことでしょう。―

 

スティーブ・ジョブス氏については、以前このブログでその映画を観た感想を書いたことがある。

ジョブス氏のことをほとんど知らなかった私にとって大変興味深い映画であった。

 

つづく