「プロダクトアウト」と「マーケットイン」についてⅡ

「プロダクトアウト」から「マーケットイン」へ、と自分の著書の中で書いた私であるが、これに対して、先般から度々引用している「コンサルタントのための“キラーコンテンツ”で稼ぐ法」(五藤万晶著 同文館出版)の中で、著者の五藤氏は次のように述べておられる。

 

― 「何かありませんか?」と需要そのものを聞いても、知らないことは誰も答えられないということです。

よほどの新しいもの好きでない限り、言葉で説明されてもよくわからないものには、興味も関心も湧いてこないのが人間なのです。(中略)

そういう意味では、「マーケットイン」は、成熟市場で「改良型」の商品・サービスを作るのには有効な手段であったとしても、本質的な部分はプロダクトアウトでなければ、斬新な商品、サービスは生まれることはないということです。―

 

ここで五藤氏が書いておられるのは、先述した私の説でいえば、相当レベルの高いの「プロダクトアウト」と「マーケットイン」についての話である。

 

おそらく、通常言われている「プロダクトアウト」から「マーケットイン」へというのは、もっと基本的なレベル

「売手側の理屈で売りたいものを売っていればいい、という時代は終わったんですよ。」

ということではないのかと思う。

 

 

つづく