自分の仕事が本当に好きか?!?―10億円当たったとしても・・・―

インターネットのビジネス系座談会で、あのカリスマホストであるローランドが面白いことを言っていた。

ローランドと言えば、「俺か、俺以外か。」などの名(迷?)セリフで有名である。

この座談会でも、彼の言葉の切れ味は、他の著名な経営者たちを前にして一歩もひけをとることはなかった。

 

その日の座談会は、自分の仕事が本当に好きか、情熱を燃やせるか、といったテーマで議論が進められた。

出演者がいろいろと自らの考えを述べる中で、ローランドが放ったひと言は次のようなものだったのである。

 

「今日、10億円宝くじに当たったとしても、次の日、なにごともなかったように今の仕事に向かえるか。」

・・・・・なるほど!と、私は感心した。

面白い!さすがローランド!

 

「10億円を手にしても、なにごともなかったように今の仕事に向かえるか。」

とは、実に面白いリトマス試験紙である。

まず、普通、人は10億円をいきなり手にしたら尋常ではいられないだろうから、仕事に向かえるか否かの前に、精神を正常に保てるかが課題となるだろう。

しかし、まあそこのところはすっ飛ばして、「今の仕事を続けるかどうか」ということである。

 

この仮定を前にしたとき、

「現在、就労している仕事をそのまま続ける。」

という人が、どれくらいいるだろうか。

私は結構少ないのではないか、と思う。

「すぐにでもやめたるわい!」

という人は多いだろうなあ、と思うのだ。

 

それでは、

「お前はどうなんだ?」

と聞かれたらどうだろう? 

私は辞めないと思う。

 

というより、今の仕事に付け加えていきたいことが結構あるので、そのことを考えるだろう。

つまり、設備投資である。

 

その金で、とりあえず休もうとか遊ぼうとかは思わないのではないか。

時間と金ができたら、今の仕事はほっぽりだしでもやりたいこと、というのは特別ない。

それもなんだか寂しい、ということになるのだろうか。

 

しかし私は、仕事の延長で何か考えた方が面白い気がする。

これまで想定していた以上の展開が可能になるとすれば、チャレンジしてみたい。

 

まあ、随分とすっ飛んだ仮定の話なので、考えてもしょうがないのかも知れないが、ローランドの提示したリトマス試験紙、なかなか彼らしくユニークな発想で面白いと思った。

 

 

今日の川柳コーナー

◆宝くじ 買うのはいつも 夢ばかり

◆使い道 及びもつかない 10億円

一度は現物で見てみたいものです。