徹底的に考え尽くした?!?―AO入試の思い出、親子奮闘記―Ⅵ
娘が
「これぞ私が大学へ入れる唯一の道!」
とばかりに発見してきた、AO入試という大学入学手段。
手探りで始めた「親子共同大学入学対策大作戦」だったが、取り組んでいるうちに、次第に対応の仕方が見えてきた。
親子共同作業で、なんとか仕上げた提出用の「コミュニケーションシート」を、さらに万全なものにするためと考えて、入学試験指導担当教員に添削してもらった。
そうすると、逆に無難で平板なタイプになって戻ってきてしまった。
「これではまずい!」
と感じた私は、さらに赤ペンで添削したのである。
自信満々というわけではなかったが、中途半端にできの良いものよりは、これは!と思った路線に、思い切ってギャンブルを仕掛けてみたのである。
ギャンブルだったとはいえ、あのときは、久しぶりに何かに没頭した。
覚えているのは、出題されていた一つ一つのテーマに対して、徹底的に考え尽くした、ということである。
しかもそのテーマが「宗教」や「世界平和」といった、普段考えたこともない大きなものであり、掘り下げていったらきりがない。
それを、娘の実体験に照らし合わせて、身の丈に合ったレベルかつしっかりした内容のものに仕上げる必要があったので、苦心惨憺することになったのである。
集中して取り組んだとはいえ、一筋縄ではいかなかった。
添削し、赤を入れるだけで、私は都合2晩徹夜した。
徹夜で何かに打ち込む、というのは、東京時代マーケティングリサーチのレポートの締め切りが迫って、社員みんなで三日三晩、ほぼ不眠不休で取り掛かったとき以来であった。
逆に、こういう事態には慣れていたのかも知れない。
さて、それだけの「労作」のAO入試レポートだったが、なにせ学校側を含めて初めてのことだったので、これでいいものかどうか自信はなかった。
倍率は結構高い、と聞いていた。
だから、結構苦労したといっても、
「これで受かればめっけもの!」
くらい考えていた。
つづく
今日の川柳コーナー
◆ここにきて 年々早まる 衣替え
あれっ!ついこのあいだ、衣替えしたばっかりじゃなかったっけ?
と、衣替えのサイクルが年々早くなっているような気がします。
◆衣替え めんどくさいは 年だから?
この、めんどくさい作業が年々早くなっているのでイヤになります。