経営者の俺が言うんだから・・・―AO入試の思い出、親子奮闘記―Ⅴ
崇高かつ極めて抽象的なAO入試の各課題。
これに対して、やはり抽象的かつ優等生的で一般的な内容で解答したところで、おそらく他の受験生と差がつかないだろう、と踏んだ私。
そこで、ややギャンブル的な手段ではあるが、自分のオリジナル体験を投影してテーマに重ね、書いてみるようにとアドバイスした。
出来上がった文章にさらに添削も加えて、一応の形は整えたのである。
しかし、ここで念のために、と学校の先生にも添削を依頼したのが、私の作戦からするとやや見込み違いになってしまった。
返されてきた各テーマの解答文章は、私の目には、平板な優等生的作文に戻っていたのである。
「うーん?!?・・・・」
ここで私は悩んだ。
学校の先生の指示通りに優等生的な作文で行ったものか、私が想定したオリジナリティの高い内容のもので行ったものか・・・
普通だったら、ここは指導教員の指示に従うところだろう。
向こうはプロなのだから、そう考えるのが妥当、というものである。
しかし私は、しばらく考えた末に、
「ええい!イチかバチか、俺の路線で行った方がいい!」
と、覚悟を決めたのである。
理由は、このことに取り組んだとき、最初から一貫して思っていた
「倍率が高いということは、普通に無難でお利口さんな作文を書いたところで差はつかないだろうし、審査員の目にも止まらないだろう。」
ということだ。
そこで、指導教員が添削した文章を、私はさらに添削して、娘のオリジナリティの高いものに引き直した。
このとき、指導教員の文章にも良いところはそれなりにあったので、それはそれで参考にさせてもらった。
娘やカミさんは
「本当にそれでいいの?」
と、マジに心配していたが、
「これまで、人を散々採用してきた経営者の俺が言うんだから間違いない。」
と、わけのわからん理由を述べ立てて、添削に励んだのである。
返ってきた作文は、私の赤ペンでさらに真っ赤に修正された。
この作業に私は、実に2晩の徹夜を要したのである。
つづく
今日の川柳コーナー
すみません。2,3日川柳コーナーをサボってしまいました。
今朝、新聞を見たら「働くパパママ川柳」という企画が紹介されていました。
その中で、取り上げられたいたものに次のような句がありました。
◆おうち時間 むしろ減ったよ ママの時間
お母さんの大変さが伝わってくるようです。
もう一つ
◆テレワーク ママより仕事 楽と知る
これは、お母さんの奮闘ぶりを見たお父さんの感想です。
◆ママお願い 子育て奮闘 母頼り
これはうちの娘たちが、カミさんを頼っている様子です。
というわけで
◆孫たちに 女房捕られて 独り飯
という現在の私がいるわけで(;´д`)・・・・・