「甲高幅広」典型的な日本人のおじさん足型―靴が好きでして・・・これまで私が愛用してきた靴の歴史―13(おしまい)
靴のデザイン(私の場合、トラディショナルなものになりますが・・)材質、作り、などを勘案してコスパの良い製品はないものか、と探していたとき、巡り合ったインドネシアの「ジャランスリウァヤ」という靴メーカー。
インドネシアというのは意外な盲点だったが、植民地時代から靴作りの伝統があったらしく、まさにコスパが良いとの評価だった。
鹿児島でも通販だったら買えるのだが、サイズ感を試すことができない。
というわけで、上京したときに日本橋の直営店に行って購入することにした。
やはり靴は直接履いてみるもんで、予想していたサイズよりワンサイズ上でなければとても履けるものではなかったのである。
特に初めてのブランドの場合、気をつけなければ、返品交換などのめんどくさいことになりかねない。
以前、きちんとした測定器具で私の足のサイズと形を計測したら、25,5cmの4Eが適正という結果が出た。
典型的な甲高幅広の日本人のおじさん足型である。
そんな靴は、オーダーでもしない限りめったに売っているもんではない。
したがって、普段は26cmか26,5cmのワンサイズか2サイズが上の靴を買うしかないのである。
ただそうすると、長さはともかく、どうしても幅がきついことになる。
そこで、私は伊勢丹デパートの靴売り場で、靴幅伸ばし器、いわゆる「シューフィッター」という奴を購入した。
これは、靴の中に突っ込んで、万力のような原理で靴幅を広げる機器である。
なかなかの優れもので、これまで何足もこの機器を使って、きつきつの靴の幅を広げてきた。
靴の方は悲鳴を上げているかも知れないが、これで矯正しないことには私の足には合わないから仕方がないのである。
もっとも、めったに見ないような形状の機器なので、東京で購入して鹿児島に持って帰るとき、羽田空港の手荷物検査金属探知機でひっかかって
「これはいったい何ですか?」
と聞かれた。
説明して事なきを得たが、まあそれくらい一般的にはわけのわからない珍しい道具なのであろう。
まあそんなこんなで、私の靴偏愛人生は、様々な靴たちとともに歩んでいるのだ。
「いい加減にしたら・・・」
と、カミさんに眉をひそめられつつも、ときどきは新しい靴との出会いを回避することは不可能だろうなあ、とあまり反省もしていないのである。
これが「シューフィッター」空港ではひっかかってしまいました。
おしまい
今日の川柳コーナー
◆毒のある 笑いもすっかり 姿消し
テレビなどでは、うっかりした言葉は使えなくなっているようです。
◆このブスが! 昔お笑い 今炎上
毒蝮三太夫というタレントが、「このクソババア!ワハハ」と笑いを取っていましたが、
今も同じようなことをやっているのかな?