一度履いたら3日は休ませる―靴が好きでして・・・これまで私が愛用してきた靴の歴史―Ⅰ
靴は結構好きなので、玄関の靴箱には、長年愛用してきたもの、近年購入したものなど合わせて、何十足もの靴が並んでいる。
玄関の壁一面を使った靴の棚は、仕切りを挟んで左右に分かれており、向かって右側の広い方の棚には主にビジネス系の革靴、左側の狭い方の棚には主にスニーカーが並んでいるのだ。
ビジネス用の革靴は、紐靴とスリッポン、黒靴と茶靴といった風に分けて並べてある。
ビジネス用革靴と言えば、大抵の人は黒の紐靴を思い浮かべるのではないだろうか。
中には、茶色の靴は持っていない、という人もいるかも知れない。
逆に私は、以前、黒の革靴は持っていなかった。
とはいえ、冠婚葬祭もあるので、仕方なくという感じで、一足だけ黒の紐革靴を持っていた頃もあった。
今は、黒だけで、雨の日用、スリッポンを加えて4足ほど持っている。
それでも、私の場合茶色の方がはるかに多く、黒の倍以上は持っている。
茶系の靴の中には、スエードのものもあるので、それも合わせると結構な数になるのである。
いったいどうしてこんなに増えてしまったのだろう、と考える。
そうすると、それはもちろん「靴が好き」ということが一番の要因だろうが、もう一つ考えられるのは「履きつぶす」という使い方をしてこなかったからではないか、と思い当たる。
以前何かの本で
「大事な靴を長持ちさせたいのならば、1日履いたら、その靴はできればシューキーパーを装着して、3日は休ませなければならない。続けて履いてはいけない。」
といった記述を読んだことがあった。
私はその教えを、忠実に守っているのである。
というような履き方をしてきたために、最も古いものでは、30年以上昔に購入した皮靴が靴棚の上の方に並んでいる。
ただし、これらはもうほとんど履くことはない。
それでも捨てきれないでいるのだ。
スニーカーも昔から履き続けているが、スニーカーはこんなに長くもたない。
大事に履いたとしても、ほとんどは途中で劣化して捨てることになるのである。
中には、外国製の結構値の張ったものが、いくらも履かないうちにソールが劣化してボロボロになり、捨てざるを得ないものもあった。
これは珍しく30年来のときを経て手元に残っていたスニーカー。
往年の名靴「ジャックパーセル」です。
つづく
今日の川柳コーナー
◆スニーカー 年取るほどに 派手になり
◆これだけは 孫と競争 スニーカー
結構、ハデハデなスニーカーをご年配の方が履いています。