「お笑い」も参考に・・・―社長の「情報発信(アウトプット)」は「質」が問われる時代―Ⅴ
「言葉」によって何かを表現し伝え続けることによって、現代経営に必要と言われる「哲学」や「美意識」を身につけることが可能なのではないか、というのが私の考え。
そのためには「情報発信(アウトプット)」の持つ役割は大きいといえましょう。
またその「情報発信(アウトプット)」に際して、心掛けたいことに文学的なアプローチがあります。
それを身につけるための比較的わかりやすい方法論として有効なのは、文章を書く際に比喩的な表現が自在にできるように日頃から訓練してみることです。
「文学的アプローチ」とか「比喩的な表現」とかいうと、そもそも「情報発信(アウトプット)」を続けることさえ大変なのに、もっとややこしい話ではないか、と思われる方もいるかも知れません。
まあそう思われるのは無理もないといえましょう。
そんなときは、もっと身近な例として「お笑い」を思い浮かべてください。
「お笑い」の世界の優れたしゃべり手の優れたトークというのは、実に巧みに比喩的な表現を使っています。
例えば
「お前のそういうところは、まるで○○にそっくりやないか。よーそんな風に言われるやろ。」
的な表現です。
この○○が、実に的を射ているので、聞いていて「なるほど!」と可笑しいのです。
もちろんこういった一段ハードルを上げたようなアプローチは、ある程度「情報発信(アウトプット)」に余裕ができてからの話と言えましょう。
最初からこんな風にハードルを上げる必要はありません。
ただ、大事なのは「情報発信(アウトプット)」を続けることによって、冒頭に挙げた不祥事を起こしてしまった大企業のような「美意識なき失態」はかなり防げるのではないか、ということなのです。
そして、それには「文学的な側面を意識する」ということが、大いに役に立つということもぜひ知っておいてもらいたいのです。
こんな風に「情報発信(アウトプット)」に想定される様々な力には、あなどれないものがあります。
これを大いに意識して前向きに取り組んでもらいたいと思います。
つづく
今日の川柳コーナー
◆お笑いの ツボがわからず 悩む俺
◆年のせい? なにが可笑しい 今のオチ
笑いのツボがジェネレーションで違うようで・・・・