年1回の関与では「経営」のお役に立つことは難しい―年1で行くか、月次で行くか、経営にどう向き合うかは社長次第―Ⅳ

税理士の顧問先企業に対する関与し方については、大まかに、年1回決算と税務申告だけを行なうやり方と、原則月に1回のペース、即ち月次で関与するやり方の2パターンになります。

私の事務所は月次関与が大半で、月々の試算表を作成(月次決算といいます)することにより、顧問先企業の期中の業績がつかめるようにサポートしています。

 

1年に1回の関与ではどうしても数字の処理は作業的なものになり、エイヤッと結果だけを出すことになります。

この結果に基づいて税務申告書を作成しますので、私たちの側から見れば、単なる申告書作成業務という位置づけになるのです。

 

つまり、年1回の関与では、顧客企業の「経営」のお役に立つことは難しいといえましょう。

「税金の額はいくらでしたよ。」

と、ご報告するだけに留まることになります。

ですから、お客さんの経営に貢献したという実感はあまり持てません。

 

単に税務の範囲を超えて、「経営」にまで貢献するためには、どうしても「月次」の関与が必要である、と私は考えています。

決算を迎えたタイミングで1年間の結果だけを見るのではなく、月次で期中の数字を把握しておく必要性があると思うのです。

 

月次の顧問契約に至らない、或いは拒否される理由にはどんなものがあるのでしょうか。

それは概ね次のようなものだと考えます。

・月々の関与になると費用がかかる。(年1の場合、今までより高くなる)

・月々見てもらうほどの内容が自分の会社にあると思えない。

・月々見てもらうとなると、常に処理に追われるようで煩わしい。

・そこまで頻繁に相談することがない。

・毎月数字を見ることに、そこまで意味があると思えない。

以上のような理由が考えられるのではないでしょうか。

 

こういったご意見に対しては、ちゃんと反証し、月次で関与することにどれほどの意味があるのかご説明することができます。

 

つづく

 

今日の川柳コーナー

どうにかこうにかメルカリを始めたのですが、最初はチンプンカンプンで・・・

昔の服が結構お金になったりして(^^♪

◆メルカリは どうすりゃいいのと 部下に聞く

◆メルカリで 小銭稼げる 昭和服

タンスに30年以上ほったらかしにしていた服が売れました。