経営者の勘にも「誤差」はある―年1で行くか、月次で行くか、経営にどう向き合うかは社長次第―Ⅴ

税理士の関与のし方については、年1回決算と税務申告だけを行なうやり方と、原則月に1回のペースで関与するやり方の2パターンがありますが、年1回の関与では「経営」に関して助言することは難しい、と税理士側は考えています。

月次関与に至らない企業側の理由としては、いろいろあると推測されますが、それは誤解や認識不足によるものと考えられるので、こちら側の業務について説明し、反証を試みてみたいと思います。

 

まず、費用の点では、月次関与となれば、年1回よりも支払い総額が増加するのはやむを得ないところです。

しかし考えてみてください。

我々税理士側もそれだけのサービスを提供します。

ただでお金をいただくわけではありません。

 

適正に会計処理が行なわれた正しい数字を掴むことは、経営においてそれほど小さな話ではありません。

経営者の勘にも「誤差」は必ずあるものです。

「誤差」が1年分溜まる前に、期中で適正に修正することができます。

 

次に、「毎月見るほどの中身のある会社じゃないよ。」とおっしゃる社長がいますが、本当にそうでしょうか。

この点については、現在中身があるかないかではなく、ちゃんとした中身を目指すのか、このままでいいのか、という問題だと思います。

 

社長が充実した内容を持つ会社を目指さなければ、いつまでも大した中身のない会社ということになります。

そんなことおっしゃらないで、ちゃんと上を目指してくださいと申し上げたいところです。

 

次に、月々の関与だとこちらが常に処理に追われているようで煩わしい、というお話ですが、これはそれくらいの作業については慣れてください、と申し上げるしかありません。

この場合、家計簿や小遣い帳とは次元の違う話です。

 

とはいえ、煩わしい、というご意見はわからないお話でもありませんので、サポートは充分するつもりです。

特にPCの発達によって、記帳作業は随分楽になりました。

日々の「記帳」は企業の重要な義務の一つであり、それを解決するための方法論はいろいろありますので、そこの指導やサポートは我々に任せてください。

 

つづく

 

今日の川柳コーナー

◆ふるさとの ネーミングや良し 旨き酒

「きばいやんせ」という店名の居酒屋でお酒を飲みました。

もちろん、芋焼酎でございます。(^^♪

きばいやんせ・・・頑張りなよ、というほどの意味でございます。