広告宣伝費に換算すれば結構莫大な金額に・・―メディアの「情報発信効果」を利用する―Ⅳ(おしまい)

客観的に見て、どこまで「ニュース性」と「公共性」があると言えるのかについては判断の難しいところなので、そういった印象を与えるためには、多少のテクニックは必要ということは心掛けなければなりません。

それがイベントとかセミナーであれば、タイトルのつけ方一つで、内容は一緒であってもメディア側の取り扱い方は随分違ったものになります。

 

このように、マスメディアに対して、彼らを乗せるために多少のテクニックがあるということについては心得ているべきと思います。

そしてなんといっても、取材を受けるというのは彼らとの付き合いの最初の第1歩です。

 

イベントの取材などは、普通1回きりのスポットになりますが、これをきっかけにして、メディア側の担当者と顔をつなぐことができます。

そうすると、事業がその後何か大きな節目などを迎えるときなど、また声をかければ取材を受ける可能性が広がるのです。

 

「情報発信(アウトプット)」を続けることで、地域に認知され、同業他社との差別化を図るためには、こういった継続性や粘り強さが大事なのは言うまでもありません。

「情報発信(アウトプット)」について、こういった認識を持っている地方企業はまだかなり少数派なので、積極的に仕掛ければ仕掛けるほどチャンスは広がります。

 

その後、件(くだん)の社長さんは、私がレギュラーを務めているラジオ番組にも出演されました。

私が出張のために生放送に出演することができなくなったため、ピンチヒッターをお願いしたら、快く引き受けていただいたのです。

 

その際に、今回の新規事業についてアピールされたとのことでした。

これなどは「情報発信(アウトプット)」の多層的な展開の典型的な事例といえます。

 

このように「情報発信(アウトプット)」は、それを普段から心掛けていれば広くアピールするチャンスは比較的転がっているものです。

逆に、そこに意識がなければ仮にチャンスがあったとしても、みすみすそれを見逃すことになりかねません。

 

「情報発信(アウトプット)」でつかんだチャンスを広告宣伝費に換算すれば、それは結構莫大な金額になります。

普段から何をどう意識し、どんな活動していればいいのか、という点についてはそれなりのコツや方法論があります。

その内容についてお教えするのが私の役割ですので、今回の社長のように私のセミナーやレクチャーを聞いていただければ、と思う次第です。

 

              今日も一生懸命お伝えします。

おしまい