成功の鍵は直観力と行動力―メディアの「情報発信効果」を利用する―Ⅲ
私がお勧めするアナログとデジタルをミックスした多重的多層的な「情報発信(アウトプット)」の手法は、ときとして大きな威力を発揮するようで、クライアントさんの新規事業発足式は大成功でした。
このときは、メディアが取り上げるための条件である「ニュース性(話題性)」と「公共性」の二つがそろっていたので、地元のメディアが飛びついたのでした。
ほとんどの地方メディアに取材を受け、翌日のニュースに取り上げられたので、お礼に来られた社長さんは、非常に喜ばれて次のようにお礼を言っていただきました。
「地方メディアは常に話題を探していて、取材してもらうハードルは意外に低い、と先生に聞いていなければ、行動を起こさなかったと思いますので、今回は本当に助かりました。」
ということでした。
そういわれて、私もうれしかったのですが、なんといってもこれは、私の話を聞いて自分の事業に結び付けた社長の直観力と行動力と賜物だったと高く評価しています。
地方メディアに取材される条件は「ニュース性」と「公共性」と書きました。
もちろんこれらの条件が大切なのですが、どこまでがそう(「ニュース性」と「公共性」があると)言えるのかは判断の難しいところです。
したがって、そういった印象を与えるためには、多少のテクニックが必要なことも事実なのです。
私は、会計事務所のトップとして仕事を展開しておりますので、例えば事務所で、クライアントさん向けに「消費税改正が経営や資金繰りに与える影響」というタイトルのセミナーを開催するとします。
おそらくただそれだけでは、メディア取材の対象とはならないでしょう。
しかし、これを「消費税改正が地元企業の経営や地域経済に与える衝撃!」と、タイトルを少し広めに変えて、私の事務所のクライアントさんに限らず地元企業全般にインフォメーションすれば、取材される可能性はかなり高くなります。
もちろん、タイトルを変えたからといって、提供するセミナーの内容が特に変わるわけではありません。
今日もラジオ(地方メディア)でしゃべります。
つづく