突然起こった突発事項、倒産!―コート、コート、コート・・・続き―Ⅰ

昨年の2月から3月にかけて、大学生になってからこの年まで購入したコートについて、その自分史を振り返りながらこのブログに書いたことがある。

あのときは、コートなんて重衣料は、そんなに数多く買っているはずもなく、40年分くらいを思い出しながら書いたとしても、大した分量にはならないだろうと思って書き始めたのだった。

 

ところが書き始めて驚いた。

最初の思い込みよりもはるかに多くのコートを買い、手放し、また買って現在に至っていたのである。

 

確かに現在所有しているコートでも10着くらいはあるから、トータルすれば結構な数、着たり手放したりしてきたことになる。

前回、書いた量はA4の用紙に20枚以上、文字数にして2万文字を超えていた。

 

その中で、最後に購入した1着が、もう一昨年のことになるが、アクアスキュータムのスエードレザーコートだった。

これはそれまで購入した中でも、価格的には飛びぬけており、さすがにもう当分コートを買うこともないだろうな、と思っていたのである。

 

しかし、昨年、世間で一つの突発的な事項が起こってしまった

それはレナウンの倒産である。

 

この倒産によって、レナウンが展開していた様々なブランドが一斉にセールを開始したのである。

その中に件(くだん)のアクアスキュータムもあった。

 

スーツやジャケット、パンツ、シャツなどが半額で売り出されている。

中には高級品も含まれていた。

 

アクアスキュータムは先述のように、レザーコートを買ったばかりである。

まさか次の年、また同ブランドのコートを買うことになろうとは思わなかった。

まあ、別に買わなければいいだけのことであるが・・・

 

しかし、先述のレザーコートは、昔から求めていたわけではない。

一昨年、偶然にも目の前に出現した奇跡の一枚だったのである。

最後に残っていたたった一枚のそれを購入したのだ。

 

               これがそのレザーコート

つづく