とにかく、取り掛かればどうにかなる―「情報発信(アウトプット)」の継続にコツはあるのか?―Ⅲ
これまで何百曲も作り続けてきたはずのユーミンこと松任谷由実さんでさえも、毎回作曲の際には、取り掛かるまでは苦痛で苦痛でしょうがないとのこと。
「情報発信(アウトプット)」にも同様の苦しみはあるといえるのではないか、というのが私の意見でした。
彼女の言葉で参考になるのは「とにかく、取り掛かればどうにかなる・・」というところです。
これはつまり、「とにもかくにも、取りかかなければ何も始まらない。」ということになります。
「情報発信(アウトプット)」について言えば、SNSで定期的にコラムなりブログなり、何かしらまとまった文章を発信しているとします。
そうすると、内容的にはある程度の文字数がなければ格好がつきませんので、やはり、それを考えるのは結構大変な作業だと思います。
そんなとき、ネタやテーマがはっきりしていればいいのですが、それがまだおぼろげなものだったりすれば、書き始めるのは本当に苦痛なものです。
これはやった人でなければ、なかなかわからないかも知れません。
私は、この書き始める前の「予想的及び腰」が、なかなか実行できない最大の難関だと思っています。
この「予想的及び腰」というのは、いったいどこからくるのでしょうか。
おそらく大半の人は、書く前から、
「今回はたぶん書けないんじゃないか。どうせろくな中身にしかならないんじゃないか。量がほとんど行かないんじゃないか・・・」
等々、マイナスの方にばかりに頭が向いてしまうのではないでしょうか。
この「予想的及び腰」を、なんとかうんしょと踏み越えて書き始めないことには何も始まりません。
この最初で最大の難所を乗り越えたならば、あとはまだ頭の中でまとまっていなかろうが、ほんの小さなネタだろうが、その文章を最後までとにかく書き切ってしまうのです。
このときは、細かい表現や修飾語なども、その時点では未完成だろうが稚拙なものだろうがまったく構いません。
その話に起承転結があろうがなかろうが、とにかく最後まで書いてしまうのです。
天才的に一発で素晴らしい文章を書ける人ならともかく、一般人は何回も見直し書き直して仕上げていくのが当然の作業なのです。
音楽づくりも「情報発信(アウトプット)」も生みの苦しみ・・・
つづく