辞任直後の世論調査では支持率が跳ね上がり71%に―安倍ロス!を考える・・・日本は何が変わったのか?―Ⅱ

外交において日本の歴代首脳の中では、際立った存在感を見せていたのが安倍首相である。

内政面や夫人の言動ではやや問題点もあったとはいえ、世論調査による支持率も、ほかの歴代政権がそうだったように、末期的な症状を見せていたわけではない。

 

反阿部色が最も強かったのが朝日新聞である。

その朝日新聞が、安倍首相辞任直後に行なった世論調査では、支持率が逆に跳ね上がり71%達した。

これには当の朝日新聞が驚いたくらいである。

 

とはいえ、マスメディアの反阿部色は、辞めたあとも根強かった。

ワイドショーなどのコメンテーターの中には

「7年半という暗黒の安倍政権時代は、やがて負の歴史として日本の歴史の中で振り返られることになるだろう。」

とまでいう人間がいて、私は驚かされた。

 

こういう人には、

「へぇー、あなたはそんなに嫌だったのかい?どこがそんなに気に食わなかったのかね?」

と、聞きたくなるのだ。

私はこういうセリフが出てくる根拠がまるでわからない。

 

メディアは総じて反阿部色が強く、上記のようなコメントを述べる人間の方が割合としては多かった。

にもかかわらず、安倍政権の支持率が末期的レベルにまで下がることはなかったのだ。

 

そもそも上記のようなコメンテーターは、日本国民を馬鹿にしているのではないか。

彼ら言うように、そんなひどい政権であったならば、8年近くも続くはずがない。

 

日本は独裁国家ではない。

この8年の間にも、途中、国政選挙は何回もあったのだ。

安倍政権下では、与党はそのいずれにおいても勝利して、1度も敗北は喫していない。

 

コメンテーターの言い分が正しいとすれば、日本の国民は常に間違った選択をしたことになる。

日本国民はそこまで馬鹿ではない。

コメンテーターのようなひねた見方はしないで、ちゃんと考えて選んでいるのである。

 

 

つづく