このリーダーを失って日本は大丈夫なのか!?!―安倍ロス!を考える・・・日本は何が変わったのか?―Ⅰ
9月末、7年8ヶ月続いた安倍政権が終わった。
その前日、安倍首相が記者会見を行なうと聞いたときも、私は健康上の状況について、軽くコメントを述べるくらいのことだろうと思っていた。
ところが、「辞任」という話を聞いて、それはちょっとショックだった。
とっさに
「えーっ、今こんな時期に、このリーダーを失って日本は大丈夫なのか!?!」
と、思ったのだ。
日本の行く末を考えて、やや不安になった。
いわゆる「安倍ロス」という奴である。
この言葉は、辞任直後に「今、世間ではそんな風に言われている。」と、メディアやネットを通じて知ったが、私もまさにそれに近い状態だったといえる。
世界は今、激動の時期を迎えようとしているように見える。
ソ連が崩壊し、米ソの冷戦時代が終わって30年近くが経った。
あのときを機に、世界は平和になるかと思えたが、今度は中国が経済力をつけると同時に急激に軍事力も増強し始めた。
今では日本をはじめ他国の領土を窺い、世界の覇権を握ろうと躍起になっており、その意思を隠そうともしない。
中国が、国連など表舞台でいくら耳障りのいいことを言っていても、脅威であることに変わりはない。
しかも厄介なことに、日本の隣国でもあるのだ。
そんな国際情勢の中、安倍首相は一定の存在感を見せていた。
トランプ大統領の信任が厚く、アメリカをはじめとする世界各国と、日本は極めて良好な関係を保っていたのだ。
世界の中で、一貫して反日の姿勢を取り続けていたのは、お隣りの2国だけであった。
しかし、安倍政権はそれまでの歴代政権に比べて、初めて中国や韓国に対して毅然とした態度をとっていたと思う。
ところがこういった姿勢の政権に対して、いたく気に入らない人もが多かったらしい。
アンチ安倍の声は、マスコミを中心に結構大きかったように思う。
とはいえ、世論調査による安倍政権の支持率は、それほど低くなることはなかった。
何回か選挙も戦ったが、いずれも勝利している。
したがって、メディアの反応と世間の意識とは乖離しているように私には見えていた。
メディアにとって、なにがそんなに気に入らないのだろう、と思えたのである。
つづく