左派に明確な国家観はあるのか⁉―安倍ロス!を考える・・・日本は何が変わったのか?―Ⅲ(おしまい)
総じて反阿部色が強かった日本のメディア。
しかし、最後まで世論調査の結果を見ても、国民の支持率が高かった安倍政権について、こういった姿勢を貫いた各メディアはどう説明するのであろうか。
さらにいえば、安倍首相は、極めてはっきりとした国家観を持っていた、と思う。
彼は憲法改正をはじめとして、戦後一貫して続いていた自虐史観からの脱却を強く目指していたのではないか。
そういった強い姿勢が、左がかったメディアや反日的な中国や韓国を支持する層からは、目障りでしょうがなかったのだろう。
しかし、そうであれば左派を標榜する人や「暗黒時代」とまで言い切ったコメンテーターは、安倍首相に対抗するだけの国家観を示すべきである。
安倍政権が暗黒時代だった、というのなら、どういう国家であれば暗黒ではなかったのかを示してもらわなければ、そもそも「暗黒」という意味が伝わってこない。
しかし彼らは、おそらくそれは示せないだろうと思う。
私はこれまでマスメディアに登場する左派の人間たちを見ていて、彼らが明確な国家観を述べるのを聞いたことがない。
いずれもインテリぶって、いつもはすに構えたような批判のコメントはするものの、自らの明確なビジョンといったものは彼らの口からは出てこないのだ。
もともとそんなものは持っていないし、仮にそれを標榜したとしても、突っ込みどころ満載のお花畑チックなものでしかないのではないか。
おそらく、自らもそのことがわかっているから何も言わないのだろうと思う。
彼らは、韓国とは「もっと仲良くしろ。」というし、中国は「そんなに心配することはない。」という。
しかし、仲良くしたくてもそれをできなくしているのは向こう側の問題だし、心配しないではいられなくなるような行為を常に仕掛けてくるから厄介なのだ。
安倍政権を継承した菅政権は、基本的にはこれまでの路線を大きく変えないで進んでいくだろう。
そんな中、国益を損ねるような言動のやまない左派勢力に対しては、徐々にそれを修正すべく動いていくのではないだろうか。
また、そうあるべきだろうと私は考える。
おしまい