「決算書」についての大胆な見解Ⅴ(おしまい)

今回いろいろと引用させていただいた「優れた社長は、コンサルタントをどう使うのか?」(五藤万晶著 かんき出版)は、経営者がコンサルタントと契約するときに、間違った判断をしないように、という意図で書かれた本である。

 

その中の内容の一つとして、「やたら『決算書、決算書』というコンサルは怪しいですよ。」という判断基準を示されたのだ。

私は、どちらかといえば「決算書」を重んじる立場にいた方なので、この切口は斬新で面白かった。

 

これまでの常識を覆して、切れ味がいいな、と思ったのである。

確かにそういう視点で思い返してみれば、すべての経営者が我々のようなスキルで決算書に向き合っている訳ではない。

 

決算書は重要ではあるが、そのポイントについては、我々会計人の専門性を活用してもらえばそれでいい、と私も思う。

そういう意味ではコンサルタントとは違うポジションが我々には与えられているのだ。

 

ただ付け加えるとするならば、ときに(決算書に)中途半端に詳しい経営者に

「もっとうまく節税に繋がるような処理ができるのではないか。」

的な発言をされた時に、困るなあ、ということである。

こういう方向に中途半端に勉強するくらいなら、余計な知識はいらないから、素直に専門家のアドバイスを聞いて欲しいと思うのは私だけではあるまい。

 

おしまい

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 経営者の方にはぜひ読んでいただきたい本です。

コンサルタントにとっては少し怖い本かも。