「決算書」についての大胆な見解Ⅰ

 

 

先般からご紹介している「優れた社長は、コンサルタントをどう使うのか?」(五藤万晶著 かんき出版)に、またまた非常に興味深い内容があったのでご紹介してみたい。

それは「決算書」についての著者の見解である。

 

コンサルタントになることを希望し、そのために決算書を勉強するという人に対して著者は、次のように述べている。

 

― 決算書を勉強したら経営ができるとでも思っているのか、はたまた経営者をバカにしているのか・・(中略)

 

重ねて残念なのは、「経営者側においても、決算書を読めないことをコンプレックスに思っている人が意外と多い」という事実です。

ハッキリ言ってしまえば、中小企業の経営者の方々のなかで、決算書の読める人は少数派です。(中略)

 

理由は単純です。

商売繁盛や事業を成長させていくことにおいて、「決算書は絶対条件ではない」からです。

特に企業規模が小さいうちには、決算書うんぬんより、顧客を開拓できるかどうかこそが生死を分かつ最重要ポイントです。

企業規模が大きくなって(中略)それらを把握するためには決算書は有効になってきますが、それとて「世に何万人と言いる決算書を読める人に聞けばいい」だけの話です。―

 

いやはや、税理士が聞いたら目をむきそうな見解であるが、著者は上記のようにズバリ言いきっている。

 

 

つづく