事業経営、どこに軸足を置くのかⅦ(おしまい)

さて今回は「優れた社長は、コンサルタントをどう使うのか?」(かんき出版、五藤万晶著)という書籍の内容を引用して、いろいろと書いてきた。

 

ポイントは、

「昔の経営と、現在の経営を比べれば、明らかな違いがあり、(中略)競争によって世の中の仕組みが進化して、底上げが起きたということです。」

という点であろう。

 

「底上げが起きた」ということは、経営が「昔よりも難しくなった」ということである。

にもかかわらず、そこのところに適切に対応しようとしない経営者が結構多いのだ。

 

昔は、経営者(主に創業者)のカリスマ性や馬力で引っ張っていく牽引力で何とかなったビジネスも思うようにいかなくなった。

ビジネスを取り巻く世界が、そんな単純な環境ではなくなったのである。

 

今や中小企業といえども事業経営は総合力である。

その企業に相応しい仕組みを構築して、全社でことに当たらなければ、困難な現代経営の諸問題を突破していくのは難しい。

 

経営者は、様々な心の垣根を取り払って、新たな仕組みの構築に邁進していくことが当然のように要請されているのである。

 

 

 

おしまい