ファッション業界は石油業界に次いで環境破壊を生んでいる―踊らされないためには・・「仕掛け」に乗るのか乗らないのか!?―Ⅳ
春夏物が1月から、秋冬物が6月から店頭並ぶのが当たり前となり、
「着たいと思った時に、気候に合った服が販売されていない。」
と、消費者の生活からの乖離が指摘されているファッション業界。
こういった現状に対してファッション業界の方は、どういった動きを示していくのであろうか。
おそらく、上記のような現象は、高級ブランド品の新作を手に入れなければ、満足できない、顔が立たない、といった、いわゆる「ファッショニスタ」と呼ばれる人たちのことを指しているのであろう。
しかし、こういった人たちが、買う側からファッション業界を支えており、それに続くファッションに敏感な人たちに先鞭をつけているのではないだろうか。
一般人から見れば、6月に秋冬物を手に入れなければ後れてしまう、といった感覚など全くピンとこないが、そういう世界もあるのだ、ということである。
そして、それがファッション業界を支えているのだとすれば、確かにそんなもの、双方のためにもとっとと見直した方がいいに決まっている。
さて、こういった現状を受けて、高級ブランドによる不祥事に近い事態も起きているようである。
それに対して、世界的にファッション業界に対する風当たりは強くなっているのだ。
そういった風向きに関して、この記事では以下のように述べている。
―(消費者との乖離が生まれているという現状)その結果、バーゲンの期間は長くなり、売れ残りの商品も増えている。
18年、英国の高級ブランド「バーバリー」が売れ残った製品を廃棄していた事実が発覚したのを機に業界の抱える問題が表面化。
地球温暖化による環境問題への関心が世界規模で高まる中、「ファッション業界は石油業界に次いで環境破壊を生んでいる」とまで言われるほど、厳しい目が向けられるようになった。―
バーバリーの製品廃棄問題は、当時大きく取り上げられた。
このときは、廃棄問題が発覚後、SNSなどを通じて不買運動にまで進んだため、バーバリーの方から折れざるを得なかったようである。
こういった世間の厳しい目に対して、ファッション業界は、具体的にどのような対処を示すのであろうか。
先述のジョルジオ・アルマーニ氏の発言などをきっかけに、いろいろは動きが始まっているようである。
つづく