地縁血縁義理人情ビジネスモデルの崩壊―新たな価値観の創造を模索する時代に―Ⅵ

さて、「地縁血縁義理人情顔パスモデル」という強力なビジネスモデルに支えられていたために、「マーケティング」とか「販売促進企画力」とかを磨く必要がなかった地方のビジネス事情。

それでは立ちいかないことがはっきりとした現在、地方企業や地方での商売に何か有効な打ち手はあるのでしょうか。

 

「地縁血縁義理人情顔パスモデル」の最大の欠点は「他者依存」ということになります。

自ら「商品力」や「販売力」「販売促進力」といったビジネス遂行上、必要な要素を磨くことなく、地縁血縁というものに依拠してここまで来たのですから、まずそれを変える必要があります。

 

地縁血縁の範囲内にいる顧客にも、それ以外の顧客にも、自らが主導権を握る手法においてアプローチをしていかなければなりません。

その「手法」にどのようなものがあるのか、私はこれまで模索してきました。

 

その際最も障害となったのは、「(資金がないので)予算が取れない」ということと「(考えたこともやったこともないので)ノウハウがない」ということでした。

「金がない、ノウハウがない、という制約の中で、何ができるのだろうか?」

というのは、かなり難しい課題になります。

 

そんな制約の中で、私が思いついたのが「情報発信(アウトプット)」という方法論でした。

予算がない中で、取ることのできる唯一の販売促進手法が「情報発信(アウトプット)」ということになります。

 

自社や自社の商材をアピールする方法には、「広告宣伝」を行なうことが一般的です。

しかし、広告宣伝にはその制作費と媒体使用料という高額な費用がかかります。

 

それを避けるための打ち手に「広報」「パブリシティ」といったやり方を取り入れる場合もありますが、普通これらはいずれも単発で終わるものになります。

私は何か継続的にアピールできる手法はないものか、と考えました。

 

そこであれこれ考え、試行錯誤し、行き着いた手法が「情報発信(アウトプット)」だったのです。

なおかつこれを自ら実践することによって、一定の結果を出すことができています。

 

 

つづく

 

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海江田事務所は、少々不便な立地(かなり田舎なもので・・)です。
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是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。