ユニークな商品ほど的確な情報を継続的に―「情報発信」もマスからパーソナルへ―Ⅳ

せっかくユニークな商品を開発しても、それを市場に伝える手段が無かったのが、インターネット以前の時代でした。

販売促進、中でも広告宣伝の有効な手段が、マス媒体主流の時代には、それを欲しがっている人に出会うことは難しかったのです。

 

しかし今、様々な媒体を通じて、そのような商品を捜している人に遭遇することが不可能ではなくなりました。

たとえそれがニッチな商品であったとしても、それを求めている人に「出会う」ことができるようになったのです。

 

どんなユニークな商品にも、それを支持してくれる人(ファン)は必ず一定数存在します。

そういった少数派の顧客との出会いを可能にしてくれたのがインターネットです。

インターネットの普及はこれまでのあらゆるビジネスモデルを変革させた、と言っても過言ではありません。

 

大企業にしかできなかったマスメディアによる大量広告に対抗するだけの媒体を提供してくれたのがインターネットなのです。

インターネットの普及は流通業界全体に大きな変革をもたらしました。

 

インターネットを利用することで、中小企業にも膨大なコストをかけないで済む販売促進手段が手に入ったのです。

そのインターネットはたちまち中小企業にも普及していきました。

 

ただここで、中小企業にとって一つだけ条件があります。

それは、世の中のどこかにいるであろう少数派の顧客候補の目に留まるためには、継続的に「情報発信」をやり続けなければならない、ということです。

 

何故ならば、これまでなかったようなユニークな商品であるだけに、できるだけ的確な情報提供を続けなければ理解を得ることができないからです。

考えてみれば、これは当たり前のことで、もともと「よく知らない商品」を人々が進んで買うということはありません。