東京での日常は?―都会生活の一日を追ってみた―Ⅴ
朝一のスタバで、注文の列に並び
「さて、今日の朝飯は何にするかな・・・?」
と、迷っているうちに、やがて順番が来て
「お待ちの方どうぞ。」
と呼ばれます。
スタバの店員さんはよく訓練されており感じがいいので、慣れたお客さんなどは、軽い世間話などもしています。
私も、たまたま注文の受付が可愛い女の子だったら、ちょっとした会話など交わしたいところですが、なにせ上京時限定の流れ者なので、なかなかその境地までには至りません。
涼しい顔して、女の子と軽い会話など交わしている年配男性常連客など見ると羨ましくなります。
スタバでの注文は慣れるまで結構時間がかかりました。
例えば、ある日の朝は
「これあっためてください。」
と、イングリッシュマフィンほうれん草とベーコンとチーズ入りを差し出し、そのあと
「えーと、スターバックスラテ、トールをホットで。」
と頼みましたが、たったこれだけのセリフをすらすらと言えるまでに、4,5回はかかりましたな。
で、上記のようなセリフを言ったあと、カウンターを横に移動して、ラテが出来上がるのを待ちます。
ラテができるのには少し時間がかかるので、その間に目を通したい雑誌を2冊、コラボしている蔦屋の方から取ってきます。
スタバで読む雑誌は、朝早くてまだ頭がボゥーッとしているので、男性ファッション誌のような頭をあまり使わなくて済む本です。
それを2冊手に取って、席におきに行くとちょうどラテが出来上がって、店員さんに呼ばれます。
私はラテとマフィンののったトレイを受けとる前に、
「お水もください。氷を入れて。」
と、注文します。
それらがのったトレイを受け取ると、セルフのワゴンの前に行き、砂糖とスプーンと紙ナプキンを取り席に戻るのです。
この一連の動作が、私がスタバを利用するようになってからのルーチンとなりました。
これだけの準備をして、席に落ち着くと、これが私の至福の時間となるのです。
スターバックスラテとイングリッシュマフィン。お水はラテの後ろに隠しています。
つづく