東京での日常は?―都会生活の一日を追ってみた―Ⅳ
ブランドショップを横目で見ながら、けやき坂を下りスタバに到着するのは、いつも7時ギリギリです。
店の前にはすでに数人の人がたむろしています。
私と同じく、開店と同時にスタバを利用する人たちです。
私が開店に間に合うように急ぐのは、グズグズしているとこのウェイティングしている誰かに、スタバ一番のお気に入りの席を取られてしまうからにほかなりません。
そういう意味では、都会では朝っぱらからすでに、様々な競争が始まっているのです。(「お前がかってにそう思っているだけだろう!」という声も、あるにはありますが・・・・)
さて、そうやってなだれ込むように店に入ると、まずお気に入りの席に一直線に進み、背中に背負ったリュックをドカッと下ろします。
そうやってまず席を確保してから、カードケースのクレジットカードやハウスカードを取り出し、注文カウンターへと進むのです。
カウンターの前には、すでに数人の人たちが列を作っています。
この、列に並ぶまでの一連の動きを流れるように完結させないと、朝の第1歩に後れをとることになるのです。
こんなに気の抜けない状況というのは、田舎の人にはなかなか理解できないかも知れません。(「お前が一人で焦っているだけだろう!」という声も、あるにはありますが・・・)
スタバのカウンター越しに蔦屋の本棚の方を見る。
さて、こうやって並んでいる間に、ショーウィンドーを見ながら
『今朝の朝飯は何にしようか・・・』
と、思いを巡らせます。
サンドイッチ、菓子パン、ケーキ類など、常時2,30種類の食べ物が並んでいます。
また、このメニューは、季節や催事(クリスマスやハロウィンなど)に合わせてしょっちゅう変わります。
当初、アメリカンワッフル一辺倒だった私も、最近ではその新メニューにチャレンジすることが多くなりました。
最近よく頼むのは、パンやマフィンの間に、野菜やチーズ、きのこといった様々な具材を挟んだ一品です。
こいつを軽く焼いてもらって食べる機会が多くなりました。
つづく