東京での日常は?―都会生活の一日を追ってみた―Ⅰ
普段は、鹿児島の志布志という日本の片田舎で、日々まじめ(?)に仕事にいそしんでいる私でありますが、たまに上京したときは生活パターンが一新します。
「一新」といっても、それが私の東京でのパターンですので、第2の日常でもあるわけです。
まず、朝はかなり早起きします。
6時前に、布団を出て軽く歯など磨いたあと、支度をして玄関を出ます。
支度?支度というのは、体操に相応しい服装と、リュックにPC(パソコン)とシステム手帳、読みかけの本、文房具などを入れて一つのセットにするのであります。
こいつを背負って、ウォーキングシューズを履き、有栖川記念公園へと向かいます。
急な坂を上り、速足で歩くこと約15分、公園中央の広場に着くと、ご近所の老人たちと思しき人々が結構な数集まっています。
私も通い始めて結構長いので、軽く挨拶など交わしながら、公園の隅にあるベンチにリュックを下ろします。
柔軟体操などしながら、軽く身体をほぐしていると、やがてラジオ体操放送の時間となって、まずラジオ体操第1が始まります。
不思議なもので、すべての動きを身体が覚えていて、ほぼ間違うことなくこなすことができるのです。
ラジオ体操第2まで終えると、ここで帰る人もいますが、身体を動かすにはここからが本番です。
公園広場の向こうの隅で体操に参加していたご婦人の一人が音頭を取って、もう一つの体操が始まるのです。
これは、腕を頭の上に大きく振り上げ次に振り下ろして背中の後ろ側で一度ぱちんと合わせ、今度は右足と左足を交互に上げて、上げた足の下でまた手をパチンと合わせるのです。
こうやって文章で書いても、何のことやらよくわからないかも知れません。
とにかく、これを50回やるので結構しんどいのです。
これに加わるのは、ラジオ体操に参加している人の4分の1くらいかも知れません。
公園中央広場。まだ人が少ない。
つづく