「読みたいことを書けばいい」・・について―案外難しいな「読みたいこと」―Ⅰ
さて、「読みたいことを俺は書く!」と、ワンピースのルフィみたいな宣言をした私だが、これって、案外難しい。
まず、「俺の読みたいことって何だ?」から始まるのである。
以前は、一応、読み手に経営者を想定して、年相応の税理士らしい提言助言といったものを意識していた。
ただ、それだけでは毎日アップするという回数に耐えきれないので、時折、趣味やプライベートな出来事など織り交ぜていたような気がする。(一度、全部の内容を分析してみればいいのでしょうが・・)
ところが「読みたいことを書く!」と、いきなり間口を広げてしまったので、却って戸惑っているのかも知れない。
まあ、だだっ広い原っぱに放り出されて「さあ、好きに遊んでいいぞ。」といわれたようなものである。
突然そんな状況になっても、都会育ちの上品な私(?)はどうしたらいいのかわからないでオタオタしているという図式か?・・・
筆が進まないために、そんなことをグジャグジャと考えていたら、肝心の「読みたいことを書けばいい」の中に、とてもいいヒントがあった。
著者である田中泰延氏の指摘や分析は、的を射ていてわかりやすい。
それはこういうことである。
―ネットで読まれている文章の9割は「随筆」―
というタイトルで始まる章に、実に明快に書かれている。
―じつは、書きたい人がいて、読む人がいる文章のボリュームゾーンは「随筆」なのである。
では、「随筆」とはなにか。(中略)
わたしが「随筆」を定義すると、こうなる。
「事象と心象が交わるところに生まれる文章」(中略)
事象とはすなわち、見聞きしたことや、知ったことだ。
世の中のあらゆるモノ、コト、ヒトは「事象」である。
それに触れて心が動き、書きたくなる気持ちが生まれる、それが「心象」である。―
なあーるほどなあ・・・
さすがに、電通で24年間コピーライターを続けただけのことはある。
説得力のある文章だ。
「随筆」かあ・・・そうかあ・・・
つづく