「所長ブログ」独立国宣言―読みたいことを書かせていただきます― Ⅰ

田中泰延(たなかひろのぶ)という人の書いた

「読みたいことを、書けばいい。」―人生が変わるシンプルな文章術

といタイトルの本を読んだ。

あまりに面白くて、飛行機の中やカフェといった大勢の人のいる前にもかかわらず、声を出して笑ってしまった。

漫画以外の普通の書籍で、声を出して笑うというのは珍しい。

といっても、漫画はもう何十年も読んでいないので、何かを「読んで笑う」という行為自体、私には稀有な体験と言っていいだろう。

 

田中氏は、電通で24年間コピーライターとして働いたあと、独立して「青年失業家」を名乗っているフリーランスのライターである。

まあ、相当変わった人だな、ということは、この本を読めばわかる。

と、同時に「書くこと」に対する桁外れの真面目さと、ユーモアに関するセンスにはほとんど脱帽するしかない。

 

「自分もこんな面白い文章が書けたらな・・」と思うが、これも電通コピーライター歴24年のキャリアがなせる業(わざ)なのだろう。

そう簡単に手に入るとは思えない。

が、彼の言う「読みたいことを、書けばいい。」を実践してみたくてたまらなくなった。

 

私にはもう20年近く続けている、この「所長ブログ」というコーナーがある。

「所長ブログ」・・・・なんとも味もそっけもないネーミングである。

考えてみれば、会計事務所の所長さんが書くブログ・・・なのだ。(当たり前ですが)

そんなものが「面白いかも・・」という期待を抱かせるわけがない。

 

とはいえ、結構長く書いているので、一定の読者はいるみたいだ。

どういう興味を持ってみなさんが読んでくれているのかわからない。

ひょっとしたら、私の社会的立場に多少の敬意は払ってくれているのかも知れない。

そんなもん全く関係ないのかも知れない。

 

まあどうあれ、急なことで申し訳ないのだが、今日からこのコーナーをガラリと変えてみようと思う。

つまり、誰が何と言おうと「読みたいことを、書けばいい。」を実践するのだ。

 

つづく