最も大切な前提条件は、経営者の「姿勢」―「情報発信」の「考え方」を身につければ最強の武器になる―Ⅲ

―人が食べることに困らないように生きていくには、魚を与えるのではなく、魚の取り方、即ち「やり方」を教えるべきである。―

という、昔からよく言われている「教え」。

 

しかし、私たち専門家は、更にその手前の「考え方」から入らなければならない、というのが私の考え方なのです。

特にコンサルティング的なかかわり方の場合、まず「考え方」から入り、「やり方」を一緒に検討し、「何を」やるかまでも見届ける必要があります。

更にその「検証」まで付き合うのです。

 

このレベルまで踏み込んで、我々専門家のアドバイスやコンサルティングは初めて実のあるものになるのです。

つまり「やり方」を教えるだけでは十分とは言えません。

 

ただ、その前にさらに大切なことがあります。

いったい何でしょうか?

それは経営者の「姿勢」です。

 

「考え方」は入口としては大事ですが、そもそも経営者自身に、問題に向き合う「姿勢」がなければ、その「考え方」をコンサルティングするところまで行き着きません。

何故でしょうか。

 

それは、結構多くの経営者のみなさんが

「俺は、そんな風には考えたくない。」

とおっしゃるからです。

または露骨に

「俺は、そうは思わないんだけどな~」

という態度で、アドバイスやコンサルティングを受けることになります。

これではほとんど成果は上がりません。

 

この「姿勢」に関しては、普段からこちらのスタンスを理解していただくよう努力しなければなりません。

または、事前のセミナーを受けていただいたり、個別相談の場などで、かなり突っ込んだ打ち合わせを行なうことで良好なコミュニケーションを図る必要があります。

 

 

つづく