映画「スティーブ・ジョブズ」に学ぶことⅢ
まず、参考にしたいのはスタッフ或いはブレーンの存在である。
デザイン、プログラム、組み立てなど個々の作業においては、彼より優れた技量をもつプロフェッショナル達が彼を支えている。
これらの専門家たちを、彼は独自のリーダーシップをもって励ましたりときには叱咤激励したりしながらプロジェクトの完成へ導いていく。(スティーブ・ジョブズの場合、そのリーダーシップが個性的かつ強烈すぎて失敗もするのだが・・・)
私は私の周りにいる経営者たちにも同じことを言いたいのだ。
社長であれば、この映画に登場する個々のスタッフが取り組む個別の作業のような仕事に没頭しないで欲しい、と。
社長は、マネージメントに徹してくれ、と言いたい。
個々のスタッフの能力を引き出し目標へ導いていくのがリーダーの役割なのである。
その際、なにもスティーブ・ジョブズのような天才的な閃きで未来を見通す力など必要はない。
今現在、取り扱っている商材或いは取り組んでいる仕事がなかなか思うようにいかない場合、どうなれば今よりちょっとでもましなより良い状況になるのかを想像してみればいい。
経営者であれば、少しくらいその想像力は働くはずである。
つづく