スバル本社のショールームにはアウトバックの展示はなかった―マーケティングを超えて手にすべきもの・・スバルよ、6気筒の復活は?―Ⅰ
先日、たまたま東京は恵比寿にあるスバルの本社前を通った。
1階のショールームには、多くのスバル車が展示してあるようだ。
友人との約束の時間まではまだ間があったので、ふらりと寄ってみた。
私が見たかったのは、アウトバックの新車である。
これまでレガシー、アウトバックとスバル車だけを5台乗り継いできている。
アウトバックはスバルの中のプレミアム車両だ。
一世代前のアウトバックに乗っている私にとって新型は気になるところである。
ところが、ところがである。
スバル本社のショールームにはアウトバックの展示はなかったのだ。
より小型のレヴォーグやインプレッサ、スポーツカーであるBRZは展示されていたもののアウトバックの姿は見られなかった。
展示場の外に目を転じると、外の駐車場に1台、その姿があった。
ところが、そのアウトバックは前方左のタイヤがパンクしており、ガクンと傾いた情けない様子である。
ちょうど目の前に展示場付きの女性担当者がやってきたので、
「アウトバックはないの?」
と聞くと、
「ああ、ただいま展示しておりません。
近くのディーラーにはあると思うのですが・・・」
との返事。
『まあ、いいや・・』と心の中でつぶやき、
「ところでさあー、アウトバックはもう6気筒は作らないのかな?」
と、話を振ると、「は?」という顔をしている。
『ああ、何のことかわからないんだ。』
と察した私は
「あ、いいよ。また来ましょう。」
と、展示場を後にした。
私のアウトバックの歴史はこの車から始まった。
つづく