地方メディア・・横展開まで行けば面白くなる―社長の「情報発信」・・どれだけ粘れるか―Ⅳ(おしまい)

次に横展開ですが、これはここまでSNS中心に行なってきた「情報発信」に他の媒体を加えていくということです。

SNSが新しいタイプのデジタル媒体だとすれば、次に狙うのは従来のアナログ媒体である、様々なメディアということになります。

 

この時点で既にかなりのコンテンツが蓄積されているため、同じメディアでもお金のかからない地方メディアの利用などは、うまく機会を捉えれば可能性が増してくるのです。

原稿を地方新聞などに持ち込むこともできますし、地域FM局でタイムリーなエピソードなど話をすることも可能です。

 

そもそも、経営者の「情報発信」は、この対外的な横展開まで行かなければ面白味がありません。

多重的な「情報発信」の形にまで行きついて、初めてその効果がダイナミックに表れてくるのです。

 

SNSや地方メディアなど、様々な「情報発信」のバリエーションをものにすることができれば、マスメディアを利用したときと同様の効果を期待することができます。

この横展開は、基本コストがかかっていませんので、どこまでも中小企業向きなのです。

 

しかも、この手法の方が大量の広告宣伝というマスメディア利用よりも持続性に優れています。

それは、時間をかけて分母を作っていった、という形成過程に大きな意味があるからです。

 

少し時間を要するために、即効性という点にはやや欠けますが、中小企業がネームバリュー或いはブランド力をつけていくプロセスにおいて、これほどコストがかからず、堅実な手法はありません。

しかも、コツを掴めば楽しみながらそのプロセスを作っていくことができます。

 

経営者による「情報発信」・・・中小企業の経営者には是非チャレンジしていただきたい手法なのです。

 

 

おしまい