他の車では決して得られない独自の世界観―マーケティングを超えて手にすべきもの・・スバルよ、6気筒の復活は?―Ⅱ
スバルは、現在のモデルのアウトバックから6気筒を作らなくなった。
世界でポルシェとスバルだけが有していた水平対向6気筒は、日本から姿を消したのである。
北米市場では、ニーズが高いのか作り続けているようである。
とはいえ、逆輸入は一般人にはハードルが高すぎる。
現在、スバルの業績は好調のようだ。
マーケティング的には成功しているのであろう。
自動車産業の中では、決して大企業とは言えないスバルは、燃費と走りのいい小型車の市場に活路を見出している。
そんな中、中型車の6気筒はどう頑張っても燃費の向上には限界があるようだ。
たぶん、それほど台数のはける車ではない。
燃費のことなど気にしないアッパー層が乗る車を扱う市場というものも世の中にはある。
その市場には、スバルではプレミアム度が足りないということか・・・
マーケティング的には正しいのだろうが・・・・
しかし、水平対向6気筒の持つ異次元といえるほどの快適なドライビングフィールには、他の車では決して得られない独自の世界観がある。
ワゴン車ではBMWにもメルセデスベンツにも乗ったことがあるが、運転時の感触の滑らかさにおいて私はスバルに軍配を上げる。
アウトバックは、以前新型の4気筒にも試乗したが、その出来はなかなか良かったとは思う。
しかし、やっぱり6気筒なのだ。
それはディーラーの担当者も認めていた。
こいつのスタイルはいいんだけどなあ・・・・・
つづく