どうせ怒られるだけだから会いたくない?!?―税理士=怒る人、について考える。何故そう思われているのか・・―Ⅴ
さて、もう亡くなった先輩先生を含めて、年配の税理士先生のことを思い出すと、何故「税理士=怒る人」というイメージが根付いたのか、少しずつ見えてくるような気もする。
とはいっても、まだそういったイメージの根本的な要因は判然としない。
いろいろ聞いていると、顧客側からの分析で、税理士がなぜ怒るのか?という理由の解明はなかなか難しいということに気がついた。
つまり、「怒りっぽい」というイメージは割と共有されていたものの、なぜそうなのか、という点については向こうもよくわかっていなかったらしいのだ。
ただ、よくわからないまま、しょっちゅう怒られるので「税理士=怒る人」というイメージが定着してしまったのではないだろうか。
仕方がないので、こちらで、何故そんな風に思われるようになったのか、考えてみた。
ちなみに私は税理士である。(当たり前ですが・・・)
私は怒りっぽい税理士ではないが、税理士である私が、何故「税理士=怒る人」になったのか、を考えなければならないというのはなんだか自己矛盾のようで複雑である。
ただ、今後の我々のためにもここのところは解明していた方がいいように思う。
というのは、それで実際困ったことになってしまった経験があるからだ。
これまで何回か経験したのだが、2代目とか後継者が会ってくれない、ということがあった。
父の顧客である創業者の時代からお付き合いのある顧客が、そろそろ事業承継の時期を迎えて、その2代目と面接をしようとしたら
と言われたのである。
初めてこう言われた時は驚いた。
心の中で
「なんちゅう情けない奴だ。普通に話もできないのか。」
と思ったのだが、これが1回ではなかったのである。
後継者に「会いたくないよう。」と言われることがけっこう続いたのだ。
つづく