「情報発信」が新たな市場を開拓する―経営者の「情報発信」は誰に向かってのものなのか―Ⅳ(おしまい)

「情報発信」に対する予想外の支持者・・・

この想定していなかった支持者というのは一体どんな人たちなのか?

 

例えば、都会からUターンしてきた小規模農業従事者というのは、もともと私のターゲットとしては想定していませんでした。

ところが、「ラジオを聞いた」というある農業従事者が事業プランニングを依頼してきたのです。

聞いてみると、今は小規模ながら、将来に対しては壮大な構想をお持ちでした。

 

これ以来、以前は私の税務会計顧問の対象としていなかった農業関係者も射程に入って来ました。

地方の場合、農業だけでなくその周辺の事業、例えば指定契約栽培、食品加工、産地直売、地産地消飲食業、生産物一括流通など様々な分野のビジネスが存在することが判明したのです。

これらは私の重要なターゲットになりつつあります。

 

つまり、「情報発信」新たな市場の開拓を生んだことになります。

これは私の業界のみならず、どんな業種にも当てはまる手法だと考えられます。

 

これには、「自らの事業に関する情報」という、大前提を外さずに発信を続けるということが大事なポイントになります。

そうすれば、それに呼応するように新たなターゲットを掴むチャンスは増えてくるのです。

 

何度も言っていることですが、こんなこと(継続的な「情報発信」)を頑張って続けている経営者は極めて少数派ですので、それをやるだけで差別化になります。

そして、想定していなかったターゲットからアプローチされるチャンスも膨らむのです。

 

これからの時代、事業遂行上必要不可欠な条件は、常に新しいマーケットやターゲットを追求し続けることです。

その条件を確保するためにも、経営者自らが行なう「情報発信」を続けることが極めて肝要なのです。

 

これは私が投稿した新聞の原稿

 

おしまい