重要なのは情報のインプットとアウトプットに取り組むこと―経営者が常に先を見る癖をつけるために―Ⅲ
自らの事業に関連したものであるべき、と考えられるのが、経営者が取り組むインプット・・・
さて、問題はそのインプットした情報をどう咀嚼し、選択を加えアウトプットするのか、ということです。
私は、その中に含まれる自らの事業に関する部分は、特に見逃すことなく深く考察し、(どう考察するかは、専門家である社長が一番わかっているはずなので・・・)それをアウトプットの対象としていただきたいのです。
インプットした情報の中の、自らの事業に関連する新しい技術、新しいノウハウ、新しい切り口、新しい考え方などには、是非積極的なコメントを加えていただきたいと思っています。
何故ならば、そのことが「情報発信」即ちアウトプットを長く継続的に続けていくためのコツであり、情報を受け取った側からの反応も大きいからです。
そうやって、取捨選択し考察を加えたアウトプット情報は、その時点で自分の知識として定着しており、次に何をなすべきか、の大きな指針となるはずです。
少なくとも、インプット、咀嚼、考察、選択、アウトプットといった一連の流れを全く行なってこなかった他の経営者と比べて、格段にその判断力が上位になることは間違いありません。
変化対応が不可欠な現代の経営環境の中にあって、何を正しく取り入れ、どう変化すべきなのか・・・
これが経営者の最も重要な課題といえるでしょう。
その最重要課題の解決に関して、情報のインプットとアウトプットに取り組むことが、いかに大きな効果を発揮するか。
その効用について気付いている人はまだそう多くはありません。
私も懸命にアウトプットします。
つづく