「パリ国際会議」に出席して―久しぶりのヨーロッパ短期滞在見聞録―13
「シャルトル大聖堂」を後にした私たちは「ベルサイユ宮殿」に向かいました。
さらに1時間くらい高速道路を走ることになります。
途中、高速道路がフランスの誇る高速列車TGVの線路と並行して走る区間があって、TGVの走る姿を生で初めて見たのでした。
「ベルサイユ宮殿」に着く頃、ちょうどお昼になったので、宮殿の近くのレストランで昼食が予約してありました。
エスカルゴにシャンパン、ワイン、昼間っからアルコールです。
まあお酒はほどほどにして、私たちは宮殿の中へと入ったのです。
話には聞いていましたが、宮殿内の施設や調度品、美術品には驚嘆させられます。
いずれも、その背景にあったであろう様々な歴史を語るに相応しい逸品ばかりです。
そして、唖然とするくらいその集積されている量も圧倒的であり、そのすべてが素晴らしいものでした。
「ベルサイユ宮殿」を見学していますと、王政のようにときの権力と富の両方が集中しなければ、とてもこんな建造物は創出できないな、ということを実感させられます。
それにしても、これが住まいとは!!・・・庶民にはとても計り知れない感覚であります。
私たちのグループについてくれたガイドの男性も解説に熱が入り、後半はほとんどマニアックな歴史講話的な内容になっていきました。
大勢の見学者の人混みの中でも彼の音声だけは、備え付けの受信機とイヤホンで聞けるようになっており、宮殿の中で我々は終始日本語で勉強することができました。
「ベルサイユ宮殿」を後にした私たちは、再びパリへと向かいましたが、この日は時間の消化が順調だったために、予定になかったエッフェル塔も近くで見学することができました。
その後バスは、凱旋門をぐるりと一回りしてホテルへと帰ったのでした。
つづく