自分を成長させるのは追い込まれた仕事のとき―ハッタリの効用?想定を超えたテーマは人を成長させる―Ⅵ
さて、受注した後、ものすごく大変だったときの話はいずれ詳しく書く機会があるかも知れないのでそっちに回すことにする。
今回は、受注するときの「ハッタリ」について書いてみたい。
ハッタリというのは、それを表明した瞬間はまぎれもない「ウソ」である。
知りもしないことを知っていると言い、できそうもないことをできると言い放つからだ。
当然、そのつじつまは後でなんとしてでも合わせなければならない。
わからないまま誤魔化し続けることはできないからだ。
そんなことをとしたら、本当のウソつきになってしまう。
しかし、あとで何とかつじつまを合わせきることができたら、つまりその課題を解決することができたならば、それはハッタリではなくなる。
結果的には、発注したクライアントから見て、我々は本当に知っていたし、できることだったのだ、ということになるのだ。
つまり、仕事にはこういう「追い込み方」もある、ということである。
リスキーであり、決して誰にでもお勧めできるやり方ではない。
しかし、経験してみて、こういうチャレンジは自分を大きく成長させる。
ハッタリで受注するのは、そもそもすべてがこちらの想定を超える案件のとき、ということになる。
想定内のことであれば、わざわざハッタリをかける必要はないからである。
人は想定内のことばかりやっていても大して成長しない。
時には自分の実力を超えるような案件にチャレンジしなければ成長はおぼつかないのだ。
つづく