1つの業種がなくなる前に・・・―サバイバルゲームに生き残るには・・―Ⅰ
私は、整理し業務を専門職として、地方で多くのクライアントさんを抱えて仕事をしています。
その立場で、地方のビジネス環境を俯瞰して見ますと、ある種絶望的な気持ちにならざるを得ません。
過疎化高齢化が進み、人口減少は留まるところを知らないからです。
残念ながら、地方において多くの企業が、繁栄を享受しながら生き残っていくことは難しいと言えましょう。
そんな現実の中、企業サポートの専門家である我々はどうやってお客さん企業を励まし、発展成長するように導いていけばいいのでしょうか。
それは
「このサバイバルゲームに必ず生き残ってくださいよ。」
ということに尽きます。
一般的にサバイバルゲームというのは、ゲームに参加した者が互いにつぶし合い、最後に勝者一人だけが残るといったゲームです。
地方の場合、べつに、企業同士が互いにつぶし合う訳ではありません。
しかし、周りの同業者がどんどん減り続ける中で、自分だけはどうしても生き残らなければならない、という意味で、一種のサバイバルゲームの様相を呈してきているのです。
何故でしょう。それは、どんなに過疎化が進んだ地域であろうとも、一つの業種が0になってはいけないからです。
ある業種が地域に全く無くなってしまったら、生活は不便この上ないことになります。
これまで自分が育ち馴染んできた地域がそうなってしまったら、商売を続けてきた身としても悲しいことになります。
それでも、頑張って粘って続けていれば、そうなる前に、生き残ったところに客は集中します。
そうなれば、過疎化の進んだ地域でもなんとかやっていけるのです。
つづく