生き残った企業には地元の顧客が集中―サバイバルゲームに生き残るには・・―Ⅱ

サバイバルゲームの様相を呈してきた地方の事業者。

その中にはいったいどういった業種があるのでしょうか?

 

例えば、ガソリンスタンド、土木建築業、自動車修理業、地元スーパー、卸売業などは昔地方にもかなりの企業数がありました。

今これらの企業は、急速にその数を減らしています。

しかも、現在残っている企業も、ほぼ例外なくその売上や利益の確保において、苦しい経営を強いられているのです。

 

しかし、これらいずれの企業も地元から全くなくなってしまったら不便この上ないものばかりです。

昔のように、数多くあったこれらの企業のすべてが共存共栄することはもはや不可能ですが、努力の末に生き残った企業には、地元の顧客が集中することになります。

そうなれば、ある程度儲かる事業として息を吹き返すことはあり得ない話ではないのです。

 

それでは、生き残り組として我が社が今後も継続していくためにはどうすればいいのでしょうか。

商材が良い、サービスが良い、売り方が良い、社長の方針が良い、従業員の士気が高い、等々いろいろな要因は考えられるでしょうが、私はその一つに「存在感」を加えていただきたいのです。

 

というのは、過疎化によって企業数が淘汰されるということは、一つの業種の地元における密度がスカスカになってくることを示します。

その中で、我が社がこれまでと変わらないくらい顧客を獲得しようとすれば、必然的にこれまでよりやや広い商圏が必要となります。

 

その、広がった商圏内の顧客にとって、生き残った企業は必要欠くべからざるものになるのです。

つまり、地域に我が社しか生き残っていないとなれば、これまでより遠くからでもお客さんは訪ね当ててくることになるのです。

 

 

つづく