積極的な発言がなければ容赦なく淘汰される―存在の証(あかし)は「情報発信」・・黙っていれば存在していないのと同じ―Ⅰ
仕事柄、ビジネス書はよく読みますが、中でも大前研一氏の著作は、常に時代の最先端を行っており、最新のビジネス情報を掴むためには非常に役に立ちます。
最も新しいものに「個人が企業を強くする」という新刊があります。
この中で、大前氏が主宰する「ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学大学院」というビジネススクールについて触れておられたのですが、ここでの授業が大変興味深いものでした。
その様子ついて、以下引用します。
―(大前氏が授業を受け持つ「経営戦略」のクラスでは)クラス全員でネット上で議論しながら〝答え″を導き出すのだが、学生が3か月間に発言する回数は平均75回なので、発言が50回以下だった学生や最後に慌てて何度も発言をして帳尻を合わせた学生は落第・再履修となる。
発言していないということはクラスに貢献していないということであり、貢献しない学生はネットワーク社会では存在しないのと同じだからである。―
この説明からも、この学校における学生たちの、かなりシビアな勉強の状況が浮かんできます。
積極的な発言のない学生は、容赦なく淘汰される様子が目に浮かぶようです。
私は「経営者の情報発信」にも、同じようなことが言えるのではないか、と思っています。
つまり、自らの事業やサービス、商材などを、できるだけ広く世の中にアピールしたい、という気持ちを持ちながら、何も「情報発信」しないでいれば、結局は「存在しない」のと一緒なのではないか、ということなのです。
つづく