継続的に既存の有形無形の企業資産の情報を発信していく―最も効率的な事業アピールの手法―Ⅲ(おしまい)
既存の有形無形の企業資産をきちんと把握し形を整えて、適切な媒体を選択した上で継続的にその情報を発信していけばいい(多少の粘り強さは必要ですが・・・)のですから、新商品開発とか新規事業の立上げとかに比べればエネルギーは格段に少なくて済みます。
つまり、有りものを利用すればいいので、オリジナルを作ることに比べればはるかに楽である、ということです。
このやり方は、コツを掴めば比較的継続性も確保することが可能なため、お勧めなのです。
そうと決めれば、とっかかりやすいやり方ですが、その割に、この試みが有効に働けば、事業の業績に貢献する効果は高いといえましょう。
逆に言えば、どんな事業においてもそれまで培ってきた資産というものはある訳ですから、これを「情報発信」という形でお伝えしないのはもったいない、ということになります。
これまで取り組んでいない企業ほど、これを行なったときの効果には期待が持てます。
特に新たなリスクを危惧する必要が少ないのですから、これをやらない手はないのではないでしょうか。
最初は多少手探りでも、是非とも実行してみるべき手法です。
「リスクへの対応」ということでこれまで書いてきました。
事業経営を行なう上で、もちろんリスクは少ないに越したことはありません。
しかし、リスクが全くないところに進歩がないのもまた現実です。
そのリスクが極めて低い「情報発信」という試みから新しいことを始めるというのはなかなか理にかなっていると思うのですが、いかがでしょうか。
おしまい