ブランディングを独自の切り口で考える―情報発信を自らのブランド形成に変えていく―Ⅰ
マーケティングの重要な考え方のひとつに「ブランディング」ということがあります。
これには、マーケティングの中でもそれを得意とする専門家がおり、コンサルティングなどもよく行なわれているようです。
また、関連書籍も多数出版されているので、勉強された方も多いことでしょう。
つまり「ブランディング」というのは、ビジネス社会において、かなり確立された一つのジャンルであり、マーケティングにおける重要なポジションを占める戦略の一つでもあるのです。
この「ブランディング」というものを、勉強してみたいという経営者の方は、前述のように書籍やセミナーなどで研究してみて下さい。
ここでは、世の中で提供されているそのような一般論ではなく、私なりに独自に考えてみました。
私の実務経験の中からまとめてみた考え方ですので、一般的なブランディング論からは、外れるところがあるかも知れません。
とはいえ、地域的に或いは規模的には妥当と思われる内容を書いてみたものです。
その基本となるのは、何といっても自社が提供する商品にどれだけ力があるのか、ということでしょう。
ベースとしての商品力が優れていなければ、「ブランド」として宣言することもできなければ認知されることもありません。
しかしながら、世の中には単に「商品力」の優れたものは、いくらでも存在します。
特に日本の場合、そういった商品が多いと言われています。
商品力が優れているだけでは、ブランドとして認知されることはないのです。
それでは、多くの優れた商品がある中で、ブランドとして認知されるには何が必要なのでしょうか。
この点について、以下私の見解を述べてみたいと思います。
つづく