「希少性」は大きな価値となる―情報発信を自らのブランド形成に変えていく―Ⅱ

ブランドとして認知されるには、一体何が必要なのか。

その一つが「希少性」と言われています。

優れた商品であり、かつ「なかなか手に入らない」というのは、ブランド品としての魅力に拍車をかける大きな要素となります。

 

ただ、よく考えてみれば、人々が「希少性」を評価するのは、むしろブランド品となってからの話であって、その前の段階ではそもそも世間に知られていないので、どちらでもいい訳です。

つまり、「希少性」は、自ら主張したところで、あまり意味のないことになります。

 

また、「希少性」というのは、高い品質を保ちながら商品を生産し、それをなんとか市場に提供し続けることで生まれる概念です。

少ないながらも市場に出なければ、「希少性」もなにもないことになります。

 

そして、そもそも論として、もともとそのやり方では大量生産が不可能なため、自然にそうなっていくものとも言えます。

そこに「希少性」の大きな価値があるのです。

 

とはいえ、ここで難しいのは、そのプロセスでは利益が出しにくく、苦しい経営が続くということです。

コストがかかっている割には、まだ売れていないのですから仕方のないことなのです。

 

高品質の商品を提供する多くの人がブランド化を目指すのですが、経営面での苦戦は必然的に避けることはできません。

このようにブランド化というのは、そう願ったとしてもその実現はなかなか難しく、ほとんどの場合途中で挫折してしまうのです。

 

それでも何とかしてブランドへの道を追及することはできないものでしょうか。