「買いたい。」と言っているのに「売れない。」?―時代が変わったことに気がつこうよ―Ⅱ
まだ、現金決済が主流の日本社会。
それはともかく「買いたい。」と言っているのに「売れない。」というのは、なんとももったいない話です。
ましてやそれが、現代のテクノロジーに合わせることができていないため、というのはあまりにも情けない話ではありませんか。
しかも、それは大して難しい技術でも何でもありません。
少し学習してカード会社と契約をする、などの手続きをすれば済む話なのです。
何故カード決済をしないのか、という質問に対して「手数料を取られるから・・」といったものもありました。
この答えにいたっては「あんたは、それでも商売をする気はあるのか!」と、思わず怒鳴りつけたくもなります。
というのは、政治や行政に対して、「政策的にインバウンドを増やしてくれ。」「受け入れのインフラを整備してくれ。」といった要求を突き付けてきたのは当の商売人、地元の経済人にほかならなかったからです。
地盤沈下がやまない地元経済の中で、外からやってくる客は、待ちに待った救世主だったはずです。
また、大型客船の接岸ドッグや新幹線誘致なども待望のインフラ整備だったのではないでしょうか。
そんなインフラベースは整ったのですから、あとは自助努力にかかっているわけです。
ところが、店先までやって来た客に対して最後の決済がこちら側の事情でできないなどとは、まさに笑止千万な話なのです。
中には、中国紙幣での支払いを断っているケースもありました。
「為替レートが日々変わるので、損をするかも知れない。」
というのです。
私の見解に間違いがなければ、日々のレートの変化は「暴落」といった事態にでもならない限り、そう大きなものではないはずです。
利幅の微妙な違いはあっても「損をする」事態になるとは思えません。
単にめんどくさいだけなのです。
つづく