売上と利幅、経営者共通の悩み―ラジオ放送、直接の問合せーⅡ
翌日の午後、約束通り、電話の彼はやって来ました。
ある食品の製造から販売までを仕事にしている業種です。(守秘義務がありますので、詳しく書けなくてごめんなさい。)
まだ会社にはなっていなくて、個人事業でした。
こういった相談をするのは初めてらしく、最初はかなり固くなっている様子でしたが、ぽつぽつと事業の現状を話し始めました。
私:「今日はどのようなご相談ですか?」
客:「電話で申し上げた通り、父親から事業を引き継いだのですが、経営についてきちんと学んだことがないので、何から手をつけていいのかわからなくて・・・」
私:「当面の課題は何ですか? いろいろあると思うのですが・・」
客:「販売する絶対量が少なくなってなってきているのと、利幅が取れないので苦労しています。」
この点は、他のいかなる業種も同じです。
売上も利幅も減っているために、どんな商売も四苦八苦しているのです。
私:「なるほど、それではその現状を打破するために、何か今お考えになっていることはありますか?」
客:「差別化できるような商品開発をしなければならないと思っています。
しかし、日々の業務に時間をとられて、思うように取り組むことができません。」
これも、どんな業種にも言える課題です。
販売先から価格を押さえられないために、差別化された商品を開発したり新商品を取り扱ったりしたいのですが、その余裕がほとんどないのです。
つづく