1本の電話から始まった―ラジオ放送、直接の問合せーⅠ
先日、いつものようにFMラジオの生放送番組を終えた翌日のことでした。
総務の女性が
「所長、所長のラジオ放送を聴いた方から、『相談したいことがある。』とのお電話です。取り次ぎますか?」
と、初めてのことに少し戸惑ったような感じで、私の部屋にやって来ました。
いつもなら「○○様からお電話です。」と、内線で取り次ぐだけのことなのですが、この問い合わせには、ちょっと慌てたのか、わざわざ所長室までやって来たのです。
「もちろん、お話を聞くよ。」
と、かかってきた電話に出た。
客:「あのー、ラジオを聞いてお電話したのですが、よろしかったでしょうか。」
私:「もちろんです。昨日のラジオを聞かれたのですね。」
客:「はい、問い合わせ先を言われていたのでかけてみました。」
私:「どんなご相談でしょうか。」
客:「父から事業を引き継いで今やっているのですが、これまで経営についてちゃんと勉強したことがなくて、どうしていいのかさっぱりわからないものですから・・・」
私:「では、一度お会いしましょうか。ご都合はどうですか?」
客:「毎週、○曜日が休みですので、その日がいいかと・・・」
私:「ちょうど明日が○曜日ですけど、明日でもいいですか。」
客:「え、よろしいんでしょうか。明日でも。」
私:「いいですよ。『善は急げ』と言いますから。」
客:「それではよろしくお願いします。」
これで、問い合わせの電話は切れました。
私は、経営相談担当の社員に、明日のアポの時間を告げて、一緒に聞くことにしました。
経営アドバイスにまで話が進む可能性があるからです。
つづく